順天堂グローバル教養論集の掲載📚

皆様、こんばんは!サウンド・ポットのジュリアです。❀

中村先生の論文「日本音楽における固有の構造と無意識的コミュニケーション」が、順天堂グローバル教養論集に掲載されました!

ご興味のある方は、ぜひ要旨をご覧ください:

要旨
本研究は、日本音楽の基盤にある特有の構造と、その形成に深く関係する無意識的コミュニケーションの働きを考察するものである。日本列島の環境条件、身体技法、言語特性、音響構造の相互作用を分析し、日本音楽に顕著な微細な音量変化(micro-dynamics)、倍音構造、呼吸法、リズムの自由度といった特徴がどのように形成されてきたかを明らかにする。また、西洋音楽との比較を通じて、音楽・言語・自然音が同一構造を共有する日本文化の特質が、無意識的な感受性や共同性の形成に強く寄与していることを指摘する。これらの知見は、日本音楽の独自性の理解に資するだけでなく、音楽が人間の深層心理に及ぼす影響を再考する手がかりともなる。

虚無僧行列の計画🪈

先週、中村先生と生徒様は、再び虚無僧行列を開催する可能性について話し合うため、川越の養寿院を訪れました。以下は、その寺院の写真です:

前回の虚無僧行列は2019年に開催され、過去最多となる24人の虚無僧の尺八奏者が参加しました。

そもそも虚無僧とはどのような存在だったのでしょうか。虚無僧の伝統は15世紀にまで遡ることができ、当時、托鉢僧たちは国中を放浪し、許されていた唯一の手段である托鉢によって生計を立てていました。しかし、虚無僧の伝統が今日我々が知る形となったのは、江戸時代に入ってからのことです。

戦国時代を経て日本が統一され、平和な時代を迎えると、多くの武士が職を失いました。虚無僧になることは、浪人にとって剣を尺八と交換し、新たな生き方を得る手段となりました。

虚無僧にとって、尺八は瞑想の手段となりました。中村先生に師事された方々は、本曲を学ばれたことでしょう。これらの作品は演奏を目的としたものではなく、瞑想を通じて心身を統一する手段と見なされていました。

虚無僧の行列という伝統を引き継ぐことができ、大変嬉しく思っています。今後の最新情報については、このブログにご注目ください!

著者:ジュリア・ヒル

9月に《還生の会》のお知らせ

皆様、こんばんは!サウンド・ポットのジュリアです。

中村先生は9月に開催されるイベントに出演する予定です!

松岡正剛先生の創設された近江 ARS 《還生の会》 

日時:令和 8 年 9 月 3 日(木)13 時 30 分~18 時 30 分頃(受付開始 13 時)

場所:三井寺(滋賀県大津市園城寺町 246)

題目:心の深層を開く――密教

出演:中村明一(作曲家、尺八演奏家)、十文字美信(写真家)+福家俊彦(三井寺⻑吏)

配信:後日、【還生の会II-1】の映像記録を編集して有料配信

ご都合がよろしければ、ぜひお越しください!

📖『倍音』の再版📖

中村先生の著書『倍音』の第2版が、13刷目を迎えることになりました!

中村先生、ご著書のヒット、誠におめでとうございます!🎉

春秋社の皆様には、変わらぬご支援を賜り、心より感謝申し上げます。

『倍音』は、こちらのリンクからオンラインで購入いただけます:https://www.shunjusha.co.jp/book/b491495.html

著者:ジュリア・ヒル

🎶小林啓子さんとのライブコンサート🎶

先週の4月9日(木)、中村先生はライブラウンジ「Qui」にて小林啓子さんと共演しました。中村先生は、『蕪村嫋嫋』、『比叡おろし』、『庭の千草』といった曲で小林さんと共演したほか、ソロ演奏も披露しました。

また、ピアノの秋田慎治さん、ギターの後藤秀人さんと共に、小林さんが『Blowin’ in the wind』や『生きるものの歌』などを歌い上げる姿も素晴らしかったです。

ご来場いただいた皆様、ありがとうございました!当日の写真もぜひご覧ください。

🌸第42回サウンドポットコンサート🌸

皆様こんにちは!サウンドポットのジュリアです。

先週、第42回サウンドポットコンサートが開催され、大盛況のうちに幕を閉じました!🎉

多くの参加者が会場に足を運んでくれましたが、海外からのオンライン出演もありました。

出演された皆様、おめでとうございます。また皆様の演奏を楽しみにしています!👏

玄月音夜會 第七夜

2026年1月28日、中村先生はフォークシンガーの小林啓子、ギタリストのティム・ドナヒュー氏と共に、松岡正剛の思想に基づくコンサートを開催した。

松岡正剛は編集者、評論家、作家であった。著書『日本文化の核心』では「侘び寂び」や「間」といった日本的観念を探求している。

中村先生は虚無僧尺八演奏により、音と沈黙を対等な存在として表現し、聴衆に「間」の音響的解釈を提示した。

松岡氏は異分野の哲学的主題を型破りな方法で結びつけることで知られていた。この稀に見る尺八・声・ギターの楽器編成もまた、松岡氏の哲学を音楽的に肖像化した。

小林氏の声は演奏に人間味を加え、ドナヒュー氏のギターは西洋的な響きをもたらし、音は東洋と西洋の音世界の間を滑るように移動した。

尺八、声、ギターの三つの対照的な音が調和して衝突する様は、松岡氏の思想を音で表現したものだった。松岡氏の哲学を宿した新たな音という媒体によって、松岡氏を発見し体験する新たな道が開かれたのである。

今日の投稿は『踊る。遠野物語』の尺八について

皆様こんにちは!

サウンドポットのジュリアです。

今日の投稿は『踊る。遠野物語』の尺八につしてエッセイです!

ぜひ、ご覧ください。

1.はじめに

『踊る。遠野物語』は、柳田國男の遠野物語が内包する民俗的想像力を、舞踊と音楽によって再構成した舞台作品である。本作において特筆すべきは、音楽、とりわけ尺八が、情緒的効果や説明的役割に留まらず、物語の生成原理そのものとして機能している点である。

遠野物語は、物語の筋よりも「語られる場」「語りの間」「語り手と聞き手の距離」によって成立する文学である。その特性を舞台上で成立させるために、本作は音楽を“語りの代替物”として配置するのではなく、語りが生まれる以前の気配を扱う装置として用いている。

2.尺八という楽器の選択がもつ必然性

尺八は、日本の伝統楽器の中でも、音高・音量・音色が常に不安定であり、演奏者の呼吸状態や身体の微細な変化をそのまま音響として露呈させる楽器である。本作において尺八が選ばれたことは、単なる民俗的象徴ではなく、遠野物語がもつ「不確かさ」「揺らぎ」「半分見えて半分見えない世界」を音響化するための必然であったといえる。

特に注目すべきは、尺八の音が、旋律よりも先に息の存在を観客に意識させる点である。音は常に呼吸と不可分であり、そのため、舞台空間には「誰かがそこにいる」「何かが息づいている」という感覚が、言葉を介さずに立ち上がる。これは、遠野物語に頻出する、人と異界との境界が曖昧な感覚と深く共鳴している。



3.音色と微細音量(micro-dynamics)の設計

本作における尺八の音色は、明瞭さや均質性を志向するものではなく、むしろ音の輪郭が揺らぎ、消え際に影が残るような質感が意図的に選ばれていた。
弱音域における表現密度が高く、音量が小さいにもかかわらず、情報量は多い。この微細音量の設計によって、観客は無意識のうちに耳を澄ませ、身体を静止させ、舞台に同調していく。

重要なのは、音が感情を煽る方向に使われていない点である。恐怖や哀しみを直接的に表現するのではなく、感情が立ち上がる直前の不安定な状態を保ち続けることで、観客自身の内部に反応を生成させる。この構造は、遠野物語がもつ「断定しない語り」「説明しない怖さ」と一致している。



4.間(ま)と沈黙の音楽

本作の音楽的達成の核心は、音が鳴っていない時間、すなわち沈黙の扱いにある。沈黙は単なる空白ではなく、直前に鳴った尺八の気配が残留することで、張力をもった時間として成立していた。

この沈黙は、観客に次の展開を予測させるための待機時間ではない。むしろ、「何も起こらないかもしれない」という不確実性を孕んだ時間として存在し、遠野物語における異界の出現と同質の緊張を生む。
音楽が沈黙を設計することで、舞台空間そのものが“語りの場”へと変質していた。



5.舞踊との関係性──音が時間を決め、身体が応答する

本作では、音楽が舞踊に追随する構造は採られていない。拍やリズムに身体を合わせるのではなく、音が提示する時間の質に対して、身体が応答する関係が成立している。

身体が停止する瞬間、視線だけが動く瞬間、呼吸が切り替わる瞬間に挿入される尺八の一音は、動きの意味を決定づける。ここでは、音楽が運動を装飾するのではなく、運動が音楽によって生成される。
この関係性は、舞台を「出来事の連続」ではなく、「時間の層」として観客に体験させる。



6.循環する時間構造と物語性

西洋的な劇伴音楽に見られる、明確な主題提示やクライマックスへの直線的展開は、本作では意図的に回避されている。代わりに用いられるのは、反復・回帰・微細な変形である。

同じ気配が形を変えながら立ち現れ、完全には解消されずに消えていく。この循環構造は、遠野物語が「語り継がれることで形を変え、土地に沈殿していく話」であることを、音楽的に翻訳したものである。
観客は物語を「理解する」のではなく、いつの間にかその循環の内部に置かれていることに気づく。

7.総括

『踊る。遠野物語』における尺八は、旋律や技巧を聴かせるための楽器ではなく、土地の記憶と異界の気配を呼吸として立ち上げる媒介であった。
音と沈黙、微細な音量変化、循環する時間構造によって、観客は視覚中心の鑑賞から解放され、聴覚と身体感覚を総動員して舞台に関わることを求められる。

本作は、尺八という伝統音響を、象徴や装飾としてではなく、現代舞台の構造そのものとして再定義した試みであり、遠野物語の本質――生活と異界が地続きである感覚――を、言葉に依存せず、身体に刻み込むことに成功している。

写真提供:Hajime Watanabe

チコちゃんに叱られて!本日出演!

皆様こんにちは!

 

サウンドポットスタッフのまちだです

 

今日の投稿は中村明一テレビ出演のお知らせをさせていただきます✨

 

NHK「チコちゃんにられて」

本日の放送に出演いたします!

 

https://www.nhk.jp/p/chicochan/ts/R12Z9955V3/episode/te/XZ6J1974WQ/

 

↑こちらは番組ホームページ

 

 

どんな内容、どんな収録をしたか

お話したいところですが

今日の放送まではナイショです

 

本日19:57から放送です!

ぜひぜひご覧くださいませ✨

 

 

まちだ

🎵ご案内🎵

 

皆様こんにちは!

オフィス・サウンド・ポット、スタッフのまちだです🎵

今日は朝から雨☔すっかり涼しくなっていますね🍁

 

今日のサウンドポットは、レッスン生徒さんが入れ代わり立ち代わり✨

雨にもかかわらず、皆さん明るい空気を持ってきてくださいます✨

 

 

さて、本日は演奏会と、公開講座のご案内です!

【常福寺ライブーbeー
倍音しめやかに流れ】

11月2日18:30より相模原市常福寺にて開催されます🎵

今回はリュートの高木一郎さん、打楽器の蔡怜雄さんとの共演です!

リュートと打楽器、そして尺八の組み合わせはなんと初めて!

どんなサウンドが生まれるのか、皆様と体感できたらと思います✨ご来場いただけます方は、チラシ掲載のお問い合わせ先へご予約くださいませ✨

 

【朝日カルチャーセンター
「日本音楽の構造」出版記念講座】

11月23日(土)13:00~16:00

今年3月に出版いたしました、中村明一著「日本音楽の構造」。

こちらを記念して、公開講座を開催していただくこととなりました!

書籍の内容をたっぷりおはなしいたします😎✨

お申し込みはこちらから👇👇

https://www.asahiculture.com/asahiculture/asp-webapp/web/WWebKozaShosaiNyuryoku.do?kozaId=7267425

 

 

以上、ふたつのご案内でした✨

皆さま奮ってご参加くださいませ🎵

 

 

明日は晴れますように⛅

まちだ